『コレラの時代の愛』とフェルミーナ・ダーサの面目躍如

一時期彼女と教会との関係がぎくしゃくした時期があった。あるとき、聴罪師が突然、あなたは一度も夫を裏切ったことはありませんかと尋ねた。相手がそう言い終わらないうちに、ぱっと席を立ち、返事もあいさつもせずに帰っていき、以後その聴罪師はもちろん、他の誰にも告解しなくなった。(ガルシア・マルケスコレラの時代の愛』p489~490)

ここは、フェルミーナ・ダーサの面目躍如を表していて、好きな場面だ。

 

カトリックの方達には申し訳ないが、私も、罪の告白は人間なんかにするものじゃないという考えだ。

 

しかし、おそらくガルシア・マルケスカトリックだと思うので、この場面が余計に生きていると思えるのだ。

 

自分に罪がないと言うなら、自らを欺いており、真理は私たちの内にありません。

私たちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、あらゆる不正から清めてくださいます。(ヨハネの手紙一1:8,9)

 

 

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