なつかしいなつのあめ 私を見送ってね 信じ合うはじまりへ 泣きながら行けるように(梶浦由記=作詞「傷跡」より抜粋) スダチにグラニュー糖をまぶしてジュースを作る。
フロレンティーノ・アリーサはまばたきもせず船長の言葉に耳を傾けた。そのあと、窓越しに羅針盤の完全な円の形をした表示盤、くっきりと見える水平線、雲ひとつなく晴れ上がった十二月の空、どこまでも果てしなく航行できそうな川を眺めて、こう言った。 「…
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